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火 - Fire –

活力

形が定まらず、
触れることが
できない、

見ること、
感じることが
できる


「暖かさ」や「強さ」をイメージ=「陰」から「陽」に向かうワーク
火はエネルギーや暖かさを象徴する。身体では心臓やその他熱を産生する臓器など。
火のトレーニングを積むことでエネルギーをコントロールすることができる。

【火のワークを通じて、どうなるのか】

古来忍者は、長期間に渡り、過酷な任務を全うするため、呼吸法を使い、無意識下のコントロールをして、オフの時間を作っていたと言われています。修行を重ねると、陰と陽のエネルギーの行き来ができるようになります。更に修行を積むと、瞬時に心身のスイッチを変えることができるようになります。

〈POINT〉
身体術(ボディーワーク):気と体が一致し、エネルギーを高めて発する。空間への自己の拡張
体で表す部位: 胸部、心臓、肝臓【中指】

〈目的〉
火のワークでは、自身のエネルギー(気)と動作(体)を合わせて、心と身体を強剛に保つことと、
外部に向けて自己の感覚を拡張していきます。「地」「水」は身体の動きにフォーカスしていましたが、
火のワークから印と呼吸を使った瞑想で、より内面への気づきを深めて行きます。「動」より「静」へ
「陰」と「陽」のエネルギーを感じていきます。

【ワーク内容】

①呼吸を使ったリラックス

自律神経は、交感神経と副交感神経がシーソーのように動きながら、無意識下でバランスが取らています。自律神経は、外部環境に適応し、体内の状態を一定に保つため為の神経です

交感神経優位な状態は、呼吸量が増えて、副交感神経優位な状態は、呼吸が減る。緩やかに変化を促す方法を呼吸により、身につけて行く。

・独鋸印と陰の呼吸:息を吐くごとにリラックス度が高まる。吐く息は副交感神経を働かせる
・独鋸印の特徴:リラックス、脱力感覚、集中。
両手を脱力状態で組み、手の脱力を感じることにより、身体が脱力状態を学習する。
呼吸により、その感覚を深め、広げていく。姿勢はなるべくリラックスできるように力を抜く。
いわゆる良い姿勢は緊張を生み、両手の脱力感に対し、ノイズとなるので適さない。

②安心と暖かさを感じる

「陰形印」により、自分の心と守り、癒すための感覚を身につける
「内縛印」により、身体から熱を目覚めさせ、身体の持つエネルギーを引き出す

・陰形印の特徴:安心、融合、鎮静。
右手で包み込むように印を組み、自身がより安心感を感じられるように位置を探す
印の形や向きを崩すことで安心感が失われないかを確認する。

・内縛印の特徴:内部感覚、軸感覚。
 隙間をなくすように組む。印の内部の指先が温められるので、その暖かさに感覚を向ける。
 暖かさを感じにくい時は、印の内部に向けて、息を3回吹き込み暖める。
 その際にその熱がどこから生まれたか、自分の体内に確かな熱量を自覚する。
 その熱によって体内が活性化することを観想する

③陽のエネルギー 活力を感じる

・外縛印と陰の呼吸
吸う息は交感神経を働かせます。息を強く吸うことで覚醒感を上げ、興奮、疲労を感じる。
吸うことに意識を向けて、短く、強く、吸込んでいくと、爆発的な力の発散をしていきます
忍者が敵地へ向かう際に、発奮させるために使います。

・外縛印:剛体、覚醒、疲労感
組んだ手引き裂こうとする力と組み続けようとする力を最大限出し、全身が鋼のように
強靱になる観想をする。立つ場合は、腰を落とし、下半身にも負担をかけるパワーポーズ